愛犬のわがまま?それとも体調不良?毎日のご飯を食べてくれないワンコの食欲改善法

口コミで高評価なドッグフードを選んだり、動物病院オススメのフードを購入したり、たまには手作り食に挑戦したりと色々な方法に取り組んでいるものの、なかなか改善しない愛犬の偏食や少食にお困りの方も多いのではないでしょうか?

愛犬が食べやすいようにふやかしたドックフード

実はワンコの食欲の問題はわがままだけが理由ではありません。

深刻な痛みや胸やけ、ストレスなどが原因で食べたくても食べられないと愛犬自身も困っていることがあります。

今回は理由別に飼い犬の食欲改善法をご紹介させていただきます。

実は痛みに耐えている!歯垢や歯石など口内トラブルが原因の場合

ご飯を喜び、臭いも確認するものの、なぜか食が進まない原因の1つに深刻な口内トラブルがあります。

食事を眺めているダックスフンド

歯茎が炎症や出血を起こしていたり、歯のぐらつきから激しい痛みを我慢していることもあります。

愛犬の口の中を確認して、以下の症状が発生していないかチェックしましょう。

  1. 口臭が強い
  2. 歯の根元が茶色は緑色に変色している
  3. 歯茎が腫れている、出血している

このような症状がみられる時は、動物病院を受診し治療を始めましょう。

症状が改善されるまでは、下記の方法で愛犬が少しでも食べやすいようにしてあげるのがおすすめです。

  1. 柔らかく食べやすいフードに変更する
  2. ドライフードはふやかし与える
  3. 少量ずつ複数回に分けて与える

治療が進み、痛みが消えると自然と食欲も改善に向かいます。

加齢と共に食欲も低下します。食事量が多すぎる場合

犬は6歳を超えるとシニアと呼ばれる年齢に差し掛かります。

犬も人間と同じで加齢と共に食欲は減退します。

ワンコが食事を完食しない、以前のように勢いよく食べないという場合は加齢による変化という可能性もあります。

加齢による食欲減退はごく自然な現象ですから、無理に風味の強いフードに切り替えたり、完食を目指す必要はありません。

  1. 完食できる分量のみ与える
  2. シニア用脂肪分の少ないフードを与える
  3. 添加物や人工甘味料等の配合されていないフードに切り替える

シニア期の愛犬には市販のドライフードを止め、手作り食に切り替えるという方法も効果的です。

柔らかく風味がよく、その上添加物不使用で消化吸収もスムーズですから、自然と体調も整い、年齢にみあった食欲へと近づくことができます。

まるで口もつけてくれない!食欲ゼロなワンコの場合

トイプードルやチワワ、ヨークシャーテリアなどの小型犬に多い傾向なのは、食欲がないケースです。

おやつにも手をつけない食欲不振な犬

こうした食事にまるで関心がないというタイプの愛犬は、フードを別ブランドに切り替えたり、オヤツを多めに与えてもなかなか食欲の改善には至りません。

ただ過度に家族が食に注力したり、色々なフードを与える行為はかえって問題を深刻にしてしまうでしょう。

このような場合は以下の方法が効果的です。

  1. 知育玩具を活用する
  2. 少量複数回与える
  3. 散歩から帰宅した直後など、ワンコのテンションが上がっているタイミングで食事を与える

このタイプの食欲不振はメンタルの不調とも密接に関係しているので、なかなか全ての犬の共通する満点の解決策はありません。

それぞれのワンコに暮らしぶりに合わせて、効果を期待出来る方法を見つけ出してゆきましょう。

食べるより遊びたい!かまって欲しいワンコの場合

子犬や留守番時間の長いワンコ、運動量が多く活発な性格のワンコに多い食事のお悩みです。

マルイ犬舎のスコティッシュテリアがドックフードの前で立っている様子

ご飯が大好きで食べたいという気持ちは強いものの、遊びや家族との触れ合いをより優先しがちで、気がつけばご飯を食べるタイミングを逃してしまうこともあるでしょう。

このタイプの愛犬は下記に列挙する対応方法がおすすめです。

  1. 食事はハウス(もしくはクレート)内で食べさせる
  2. 食事の前に十分な運動をさせる
  3. ワンコの食事中、家族が声を掛けたり、傍で見守ったりをしない

まずはワンコを食事に集中させることを最優先に考え、食事に集中できる環境を整えましょう。

生後6か月未満の子犬の食欲不振は見逃せない

生後6か月未満の子犬は毎日、毎食ごとに体重が増加します。

この時期は一生のうちで一番たくさんの栄養を必要としています。

にもかかわらず食欲が振るわないということは、決してわがままや甘えだけが原因ではありません。

この時期の子犬に多い食欲不振の理由は、下記が考えられます。

  1. 寄生虫
  2. 伝染病
  3. 過度なストレス

特に寄生虫や伝染病が原因の症状は、急速にワンコの体調を悪化させ、わずかな時間で命を落とす危険性もあります。

またストレスから起こる食欲不振は、低血糖を招き、健康な子犬でもわずか数時間で命を落とす場合もあります。

生後6か月未満の子犬の食欲不振や食の問題はすぐに動物病院を受診し、原因の究明と応急処置を施しましょう。

まとめ・終わりに

今回は愛犬のの食欲改善法について紹介しました。

食の問題は健康にも直結しますから、犬のことを思うとすぐにでも解決したいと誰もが思います。

しかし、ワンコの食欲の問題は、短期間で簡単に解決できるものではありません。

愛犬に与えているドッグフードを切り替えるだけでなく、暮らし方、運動量なども併せて見直してゆきましょう。