犬のおやつの選び方。愛犬の目的に合わせたおすすめの種類と注意点も合わせて解説

愛犬にとっておやつは通常の食事とは違うご褒美で、犬にとってもうれしいことに加え、飼育の上で様々なメリットがあります。

  • 犬のおやつはどんなものがあるの?
  • おやつはどんな時にあげればいいのか知りたい
  • 犬のおやつにはどんな効果があるの?

この記事を読めば、犬のおやつについて与える理由が明確になり、適切なおやつ選びが可能になります。

私はトリマーとしてペット業界で6年程働いていて、実際にお客様におすすめしてきたので、ぜひ参考にして下さい。

著者情報(山本たけし):トリマー専門学校卒業。トリマーとしてペットショップで4年ほど働き、生体の販売員としても2年ほど勤務。愛玩動物飼育管理士やJKCトリマーB級、JKCハンドラーC級

犬におやつをあげる理由

犬におやつをあげる理由は下記の4つです。

  • ダイエット
  • しつけ
  • デンタルケア
  • 腸内環境を整える

おやつはご褒美だけでなく物によっては、体の健康を保つ効果があります。

実際に、歯磨きガムや食物繊維が多く含まれているおやつが販売されています。

ただし、基本的にはご褒美などのコミュニケーションをとるために、おやつを与えて下さい。

理由もなくおやつを与えたり、習慣的におやつの時間を作るのは止めましょう。

目的に合わせた、おすすめのおやつ

犬に与える目的に合わせたおすすめのおやつを紹介します。

主な目的は先程紹介した4つで、それぞれの目的にあったオススメのものを紹介します。

  • ダイエット
  • しつけ
  • デンタルケア
  • 腸内環境を整える

①ダイエット

犬に低カロリーのおやつを与えることで、主食を減らしながら満腹感のあるダイエットが可能です。

おすすめの低カロリーなおやつは下記の4つです。

  1. お麩
  2. 煮干し
  3. 各種アキレス腱
  4. フリーズドライの野菜

全て低カロリーでお腹が膨らむので、ダイエットにピッタリです。

特に、各種アキレス腱は固いので噛む回数が増えて、より満腹感が得られます。

ただし、おやつを与えすぎたり主食を減らさなければ効果がないので、与えすぎには注意しましょう。

②しつけ用おやつ

しつけのために与えるおやつは、小分けにされた小さい物がおすすめです。

犬は味より匂いが強いものの方が食いつきが良い傾向があるので、チーズや煮干しなど香りが強い物を選ぶと良いでしょう。

犬のしつけ時に与えるポイントは、量は少なく回数は多くです。

1度に与える量は犬のサイズによって違いますが、一口で噛まなくても飲み込める位で問題ありません。

犬は少なくても、おやつをもらえること自体に喜びを感じ、量が少ないのでもっともらえるように努力してくれます。

③デンタルケア

犬のおやつには歯磨き効果が期待される商品が多く販売されています。

犬の歯垢は3日で歯石になり、歯磨きをしないと歯周病のリスクが高まるので、おやつで歯磨きの習慣を付けると効果的です。

歯磨き効果のあるおやつの選び方は、表面積が大きく歯の間に触れやすい形状を選ぶと良いでしょう。

各種アキレス腱は繊維が縦にほぐれやすく、固いので租借回数も多くおすすめです。

他に、おやつのサイズ選びも重要で、大きすぎると上手く噛めなかったり、小さすぎると飲み込んでしまって効果が薄れてしまいます。

④腸内環境を整える

特にシニア犬は腸内環境の活動が落ちるため、腸内環境を整えるおやつが効果的です。

食物繊維が多く、乳酸菌などの善玉菌が含まれる物を与えて下さい。

食物繊維が多い食材はサツマイモやかぼちゃなどの野菜が良いでしょう。

また、乳酸菌はヨーグルトやチーズに多く含まれます。

ヨーグルトは無糖の物であれば人間用で問題ありませんが、チーズは人間用だと塩分が高すぎるので、必ず犬用を与えて下さい。

おやつを与える時の注意点

おやつを与えるさいの注意点は下記の2つです。

  1. あげすぎない
  2. 人の食べ物は基本的に与えない

これらの注意点を守らないと愛犬の健康を損なう恐れがあります。

あげすぎない

おやつの与えすぎは犬の健康に影響が出るのでやめて下さい。

おやつを与えすぎると肥満の原因や好き嫌いが多い犬になってしまいます。

実際に私が働いていたお店でも肥満気味の犬はおやつを必要以上にもらっていました。

肥満になると糖尿病などの生活習慣病をはじめ、肝臓や腎臓を悪くしやすいです。

愛犬の健康のためにも、おやつの与えすぎは止めましょう。

人の食べ物は基本的に与えない

人の食べ物をおやつとして犬に与えてはいけません。

人間の食べ物は基本的に塩分やカロリーが高すぎます。

また、アボカドやチョコレートなど人間には影響がなくても、犬にはアレルギーやショック症状が出てしまう食べ物が多いです。

気づかないうちに犬にとって良くない食べ物を与えてしまうリスクもあります。

もし、どうしても与えたい場合は事前によく調べてから与えましょう。

手作りおやつにも挑戦してみましょう

余裕があればおやつを手作りしてみましょう。

犬のおやつを手作りするメリットは、愛犬の健康を考えて一番必要な栄養をあげられます。

作り方は「クックパッド」などのレシピサイトに多く掲載されているので、参考にすると良いでしょう。

ただし、手作りのおやつは量が増えてしまう傾向があるので、保存方法や与える量に注意して下さい。

まとめ・終わりに

この記事では、犬のおやつについて与える理由と目的に合わせたおやつ、おやつを与えるさいの注意点について解説しました。

犬にとっておやつとはご褒美だけでなく、飼い主さんとのコミュニケーションや健康を維持するために大切です。

ただし、あげすぎたり人間の食べ物を与えてしまうと、逆に健康被害が出てしまうのでやめて下さい。

また、余裕があれば手作りおやつに挑戦すると、愛犬の体に合った栄養を自分でコントロールできます。