初めてドッグランにデビューする際の注意点!愛犬の緊張や不安は家族がフォローを

愛犬を思い切り走らせてあげたい、犬友達を作ってあげたい、日ごろの運動不足を解消したいなど犬との休日に欠かせないスポットがドッグランですね。

でも実際に足を運んでみたものの愛犬がまるで楽しそうでなかったり、他犬を怖がってしまって早々に帰宅した経験がある方も多いでしょう。

今回はドッグランデビューの手順と失敗してしまう理由についてです。

ドッグランは愛犬の遊びや運動に効果あり

ドッグランは隔離されたスペースの中で、リードをはずして自由に運動させることができる場所や施設です。

通常、散歩などで飼い犬を外に出す場合には飼い主がコントロールできるようリードをつけることが求められます。

ただ、リードをつけていると愛犬は自由に動き回ることができません。

特に走ったり飛び跳ねたりすると、リードがついている首輪が引っ張られ、首が締まる恐れがあります。

しかし、ドッグランは金網やフェンスなどで仕切られた空間となっていて、ルールを守る形でリードを外すことができます。

ドックランにある障害物で遊んでいる愛犬

それによって散歩だけでは満たせない激しい運動なども可能です。

愛犬も一定のスペース内を自由に動き回ることができるので、ストレス解消にも繋がります。

初めて&初訪問のドッグランは「他人の家」同然

ただ、初めてドッグランに愛犬を連れて行く際は、注意が必要です。

飼い主の方々は、愛犬を遊ばせてあげようと考え、ドックランを訪問されます。

ドッグランでのびのび走り回る犬の姿や他犬とじゃれ合い楽しそうに遊ぶ姿を期待に胸を膨らませます。

しかし、いざドッグランに入ったものの、実際には愛犬は隅にうずくまってしまったり、家族の足元から一歩も離れようとしないことも多いです。

初めてのドックランでは愛犬も緊張や不安で動かなくなることも

ドッグランでこのような行動を取ってしまう理由は、愛犬にとってドッグランは「他人の家」同然だからです。

私達人間も面識の無い他人の家へ訪問し、まるで自宅にいるかのようにくつろいだり、目の前に置かれたゲームで遊ぶように促されてもなかなか実践できないのですから愛犬も同じことです。

ドッグランには人間の嗅覚ではさほど感じませんが、様々な犬の臭いが漂い、その臭いがそれぞれの犬の縄張りを主張しあっています。

つまり他人の家なうえに、至るところに所有者の名前が書かれ、手を触れないよう注意書きがされている状況です。

愛犬が初めてのドッグランや通い慣れていないドッグランでのびのび遊ぶことができないのも仕方がないと理解できるでしょう。

初訪問ドッグランは家族と一緒に3ステップで入場を

初訪問のドッグランで愛犬に存分に楽しんでもらうために、家族と一緒に次の3ステップをオススメします。

  1. 愛犬のリードを着けたままでドッグランの外周をゆっくり歩き周り、ドッグラン内の様子を見学する
  2. ドッグランへ入場後、愛犬のリードを着けたままで家族と一緒にドッグラン内を歩き回る
  3. ベンチなど家族の居場所を決め、ドッグラン内で家族がゆったり会話をしたり、リラックスした様子を愛犬に見せる

初めてのドックランデビューでは犬がリラックスできるよう飼い主の工夫が大切

この3つの手順は愛犬にこのドッグランは危険な場所ではないことを認識させる効果があります。

予定変更や入場を控えるべきはこんな場面

もし愛犬が敷地外の散歩中に入場を嫌がる時やフェンス越しに他犬と険悪な雰囲気になる場合は、入場のタイミングをずらすなど対応をします。

特に去勢避妊手術を済ませていない場合は家族の気がつかぬ間に発情期を迎えている場合もあるので入場は厳禁です。

基本的にドッグランの利用は体調が良好な時に限定しましょう。

愛犬が進んで入場したいとアピールする場合でも、入場直後にリードを外してはいけません。

興奮状態にある愛犬が他犬を刺激する危険性があり、思わぬ喧嘩が勃発する可能性があるので、そのような場合でも愛犬と一緒に敷地内を散策しましょう。

愛犬の興奮がおさまってからリードを外し、ドックラン内での遊びを満喫させます。

ドッグランでの禁止事項は要チェック!ケンカやトラブルは飼い主の責任

屋外型ドッグランの多くは管理人の常駐が無く、利用中の事故やトラブルの解決は飼い主同士で済ませるよう利用規約や注意書きが掲示されています。

この禁止事項は施設ごとに内容が異なるため、入場前に必ず確認を済ませてください。

一般的なドッグランで禁止されている内容は下記です。

  1. ドッグラン内でのオヤツ、フードを与える行為
  2. オモチャの持ち込みや使用
  3. 他犬への攻撃や威嚇、過度な無駄吠え
  4. 発情期を迎えている犬の入場
  5. 狂犬病、混合ワクチンを一年以内に摂取していない犬の入場
  6. 飼い主1人で複数頭の犬を連れた入場

また施設によって、利用スペースを犬のサイズごとに区分けしている場合があります。犬の性格に関わらず、必ず利用スペースの決まりは守りましょう。

もしトラブルや怪我が起きてしまった時は

自由に解放された環境、初対面の犬、運動量の増加とドッグラン内では犬達は普段と違いハイテンションな状態にあります。

人間がライブやコンサートで立ち上がり、盛り上がっている最中と同じ状態です。

ドックランで楽しくて興奮しているシェルティ

このような場面では、普段しつけがしっかりとされている犬でも、飼い主の声が耳に届かず、行動を制御できないことも珍しくありません。たとえ自身の愛犬に非が無いとしても、突然、他犬から攻撃を受けることもあります。

万が一、ドッグラン内で事故やトラブルが起きた場合は、以下4つの対処を行っておくのがオススメです。

  1. お互いの連絡先を交換する
  2. 施設管理者へ連絡をする
  3. 写真など証拠となる物を揃えておく
  4. その場に居合わせた方にも連絡先をうかがっておく

残念ながら事故の当事者同士で連絡先を交換したものの、後日になり連絡先が虚偽であったというケースが多々あります。

高額な治療費が必要になるトラブルもあるので、連絡先交換は忘れずに済ませておきましょう。

初回から遊べないのは当然!何度も足を運び愛犬を慣れさせることが大事

せっかくドッグランへ足を運んだものの、愛犬がまるで遊ばなかった、早々に帰宅してしまったからといって、今後のドッグラン利用を諦めてはいけません。

ドックランは犬同士の遊びを通して社会性を身につけられる効果あり

ドッグランの利用には愛犬にとって、以下のような様々なメリットがあります。

  1. ストレス発散
  2. 運動不足解消
  3. 社会性の向上

何度も同じドッグランへ足を運び、愛犬にドッグランの遊び方を学ばせることで本来の効果へとつながります。

まとめ・終わりに

今回はワンコのドッグランデビューについて紹介しました。

ドッグランは愛犬の運動不足解消にも社会性向上にも最適な環境です。

あらかじめ利用時のマナーや基本的な約束事を覚えておくと、安全に快適に楽しむことができるでしょう。

初めてのドッグランを満喫できない場合でも、諦めずに足を運ぶことで徐々に環境に慣れて行くので、前向きに焦らず取り組んでゆきましょう。