スコティッシュテリアがなりやすい病気や疾患について、具体的な症状や治療法を解説

この記事ではスコティッシュテリアがかかりやすい病気について、具体的な症状と治療法、予防の仕方について解説します。

スコティッシュテリアは病気に弱い犬種ではありませんが、他の犬種と比較すると、かかりやすい病気・疾患があります。

スコッチテリアがかかりやすい病気を知ることで、病気の予防や適切な治療ができます。

この記事で解説する4つの疾患・病気は、スコティッシュテリアがかかりやすい疾患・病気と言えるので、ぜひ最後まで目を通して下さい。

スコティッシュテリアがかかりやすい4つの病気

スコティッシュテリアがかかりやすい病気として以下の4つが挙げられます。

  1. 皮膚疾患
  2. 関節病
  3. 尿管結石症
  4. 腫瘍

そのため、これらの病気に気をつけながら、飼育する必要があります。

それぞれの疾病についてスコティッシュのお世話の中で注意すべきポイントを解説していきます。

①皮膚疾患

スコティッシュテリアは皮膚が弱い犬種です。

具体的には、皮膚の油が過剰に分泌される脂漏症や、脱毛をともなう日光性皮膚炎が代表的な病気です。

症状として、体臭がきつくなったり、皮膚や毛がべたつくなどがあげられます。

他にも、皮膚が赤みをおびたり、かゆみをともなう仕草をする場合があります。

治療法は症状や病気によって異なるので、上述した症状が見られたら自己判断はせずに動物病院で獣医師の指示に従いましょう。

予防法として、外出時には犬用の洋服を着せたり、皮膚疾患の予防になるドッグフードを選ぶと良いでしょう。

なぜなら、カットで背中をバリカンで刈るので、紫外線の影響を受けやすいからです。

また、他の犬種と比較して足が短いので、コンクリートの照り返しでも紫外線の影響を受けてしまいます。

特に乾燥しやすい冬場や日差しが強い夏場は、服を着せると効果的です。

②関節病

スコティッシュテリアは他の犬種と比較すると、関節病のリスクが高いといえます。

具体的には椎間板ヘルニアがあげられます。

他にも、仔犬・幼犬の時期には膝蓋骨脱臼という膝の皿が外れやすい疾患にもなりやすいです。

症状としては、抱っこすると痛がったり、歩く際に足を引きずるようになります。

また、椎間板ヘルニアが悪化すると、腰回りに腫瘍のような大きな腫れ物ができる場合があります。

治療法は軽度の場合は自然治癒で回復する場合も多いですが、発見が遅れたり症状が悪化している場合は手術が必要になるでしょう。

予防法としては下記の3つが効果的です。

  1. 滑りやすい地面で遊ばせない
  2. 足裏の毛をこまめに刈る
  3. 階段など昇り降りが必要な散歩コースを避ける

スコティッシュテリアは他の小型犬と比較して足が短いので、腰やヒザ関節に負担がかかりやすいからです。

元々狩猟犬として品種改良されているので、運動量が多いのも関節に負担をかける原因と言えます。

グルコサミンなど関節病の予防になる成分が配合されているドッグフードを選ぶのも良いでしょう。

③尿路結石症

尿路結石にも注意が必要です。

尿路結石とは腎臓、尿管、膀胱、尿道に結石ができる病気です。

症状として、血尿や頻尿、トイレの素振りがあるが尿が出ないなどがあげられます。

最悪の場合は急性腎不全を起こす危険があるので注意が必要です。

治療法は手術をするか、結石を溶かす療養食を与えて、徐々に石を溶かすかになります。

予防法として水をしっかりと飲ませると効果的です。

スコティッシュテリアは遊び好きで運動量が多い性格なので、水分補給が十分でない場合があるからです。

肥満も原因の一つなので、運動不足や食べ過ぎには注意しましょう。

④腫瘍

スコティッシュテリアは腫瘍もできやすい犬種です。

腫瘍ができやすい場所として皮膚、膀胱、リンパ腫などがあげられます。

症状は腫瘍が出来た場所によって異なり、見た目や生活の変化からはわかりづらい病気です。

そのため、早期発見できるように定期的な健康診断が重要です。

治療法は腫瘍ができた場所や腫瘍の種類によって異なるので、自己判断は決してしないようにして下さい。

必ず獣医師の診断の下、正しい治療を行いましょう。

予防法は、特にないので早期発見ができるように、日々の体調変化やブラッシングなどを通して皮膚に変化がないか確認するようにして下さい。

まとめ・終わりに

この記事では、スコティッシュテリアのかかりやすい病気や疾患について、具体的な症状と治療法、予防方法を解説しました。

スコティッシュテリアは病気に弱い犬種ではありませんが、他の犬種と比較してかかりやすい病気があるので注意が必要です。

皮膚疾患がもっとも多く発症しやすく、脂漏症や日光性皮膚炎があげられます。

予防法として、外出させるさいは服を着せたり、療法食を与えると効果的です。

次に、関節病にもかかりやすく、椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼があげられます。

予防法として、滑りやすい場所で遊ばせたり、階段の昇り降りをさせないようにしましょう。

次に、尿路結石症があげられます。

予防法として普段から水分補給をしっかりとさせると効果的です。

最後に腫瘍があげられます。

腫瘍は早期発見が大切なので、定期的な健康診断や普段の生活の変化を見逃さない事が大切です。

ただし、基本的にどの病気や疾患も自己判断はせず、動物病院で獣医師の指示に従うようにして下さい。