犬には毎月・毎週必要なお手入れを解説!爪切り・シャンプー・肛門しぼり・耳掃除など

犬を家族に迎える時、散歩やトイレのしつけは真っ先に頭に浮かびますが、実は毎月欠かせないお手入れがあることも知っていますか?

歯ブラシをもったプードル

このお手入れは愛犬が元気に衛生的に暮らす上で、欠かせない大切な習慣です。

初めて挑戦する方や愛犬の性格によっては難しい、無理と感じることもありますが、定期的なお手入れを習慣化できるよう目指していきましょう。

毎月など定期的に必要な愛犬のお手入れ

犬のお手入れは、毎月、1週間に1回、数日に1回とその内容によって頻度が異なります。

毎日欠かさずに行いたい愛犬のブラッシングなどのお世話

どんなに丁寧で完璧なお手入れでも、実行する頻度を間違えてしまっては、十分な効果につながりません。

そこで頻度別に愛犬のお手入れを分類しておきましょう。

毎月欠かせないお手入れ

  1. 爪切り
  2. 肛門腺しぼり
  3. シャンプー
  4. 足裏、足回りの伸びた被毛のカット

一週間に一度必要なお手入れ

  1. 耳掃除

数日もしくは毎日必要なお手入れ

  1. 歯磨き
  2. ブラッシング

トイプードルやマルチーズの様に被毛が長く伸びる犬種は、1,2か月に1回全身のカットも必要です。

犬が一番嫌がる定期的に必要なお手入れは爪切り

愛犬がフローリングの床を歩くときにコツコツと固い物が床にあたる音がしたり、愛犬に飛びつかれた時、爪があたり痛みを感じたことはありませんか?

犬にとって一番いやがるお世話の1つが爪切り

これは、愛犬の爪が伸びすぎているサインです。

犬の爪は一カ月に1度を目安に、肉球から飛びださない程度に切りそろえましょう。

伸びたままの爪は、歩行の度に足先に余計な負担をかけ、更には肉球を傷つけることもあります。

定期的に必要なお手入れの中で、何より重要な項目ですが、何より犬が嫌がり、苦手とするお手入れでもあります。

爪切りはペットショップや動物病院で2000円程度で購入することもでき、自宅で家族が済ませることもできます。

もし愛犬が嫌がり、自宅では難しい場合もトリミングサロンや動物病院では、500円程度で引き受けているので、気軽に専門家に依頼するのもオススメです。

シャンプーと同時に肛門腺絞りも忘れずに済ませる

犬の肛門の下部には、肛門嚢と呼ばれる臭い袋があります。この中に、毎日少しずつ肛門腺と呼ばれる液体がたまってゆきます。

この肛門嚢にたまった液体を毎月1回を目安に絞り出しましょう。この絞り出しを忘れてしまうと、袋が破裂し激痛を伴います。

愛犬のシャンプーをしてもらうタイミングで肛門しぼりしてもらうのがオススメ

肛門腺絞りは、強い臭いを発するお手入れなので、シャンプーと同時に済ませ、洗いあがりと共に臭いも解消しておきましょう。

垂れ耳の犬の耳掃除は週に数回もしくは動物病院の指示通りに

ミニチュアダックスフンドやトイプードルの様に垂れた耳を持つ犬は、耳内部に雑菌が増殖し、外耳炎を発症することがたびたびあります。

垂れ耳の犬は耳の中で雑菌が繁殖することもあるので注意

耳の中に黒いベタツキのある汚れがたまっていたり、強く不快な臭いがする時は、病気のサインです。早急に動物病院を受診しましょう。

垂れた耳は通気性が悪く、雑菌や汚れが溜まりがちです。

辛いかゆみや悪臭を発する病気の予防のために、週に数回は家族が耳掃除を済ませ、耳内部を清潔に保ちましょう。

ただ犬にとって耳内部は繊細は神経が張り巡らされた部位で、必ずしも耳掃除が快適ではありません。

家族が誤った方法でお手入れを行い、症状を悪化させてしまう場合もあるので、耳内部の汚れや臭いが気になるときは、必要なお手入れの頻度を動物病院に相談しましょう。

犬にも歯磨きは必要!3歳以降に歯周病や口内炎も

犬の歯磨きと聞き、過保護すぎると感じた方も多いでしょう。

でも、犬の歯磨きは決して過保護な訳ではなく、数日に1回程度欠かせないお手入れの1つです。

犬の歯磨きは定期的に実施すべき重要なお世話

本来、犬の唾液には殺菌・洗効果があり、家族が市販品を使って歯磨きをしなくても、口内を清潔に保つことができます。

しかし、ドッグフードやオヤツに含まれる添加物は、唾液成分よりも手ごわく、唾液だけでは十分に洗い流すことができません。

その結果、口内や歯の表面に雑菌や食べかす、添加物が付着したままになり、時間が経つことで歯垢や歯石、口内炎、歯肉炎などを発症します。

犬にとって口内は本来、他人に触れられる場所ではありません。

当然、定期的に必要なお手入れであることも理解できません。

家族が愛犬の為を思い、歯磨きに取り組んでも時には激しく抵抗されることもあるでしょう。

そのような場合は、無理強いをするのではなく、歯磨きの方法を変えると効果的です。

かつては犬の歯磨きをする愛犬家は少なかったです。

しかし、犬にも歯磨きが必要であり、定期的に行うお世話であることが認知されつつあります。

それを受けて、愛犬が無理なく歯磨きできるよう、以下のような色々なタイプの犬用歯磨き用品が発売されています。

  1. 歯ブラシ
  2. ガーゼ
  3. 飲み水に混ぜるシロップ
  4. ガム
  5. オモチャ

数日に1回程度必要なお手入れだからこそ、愛犬も家族も無理なく続けることができる方法を選びましょう。

まとめ・終わりに

今回、愛犬に定期的に必要なお手入れについて紹介しました。

犬には、毎日必要な散歩の他に、数日に1度必要な歯磨きやブラッシング、一週間に1度必要な耳掃除、月に1回程度のシャンプーや爪切りなどがあります。

定期的なお手入れは愛犬の健康を支える大切な習慣です。

愛犬も家族も無理をせず、時間をかけて取り組みながら、徐々に上達を目指しましょう。